前髪少女の秘密?!




次の日の学校。


俺は昨日珍しく遅くまで倉庫にいたせいで、ずいぶん寝不足だ。

マジで眠い。


無所属の俺は意味もなく教室に早く来てしまうわけで。

まぁ女子軍団はなぜかいるんだけど。


「ふぁ~~~…」

眠くって欠伸の止まらない俺は。

授業中こんなんでも困る、と机に突っ伏した。


のに。

俺が突っ伏して、多分すぐ。


「あの…藤瀬君……」

なんか声がして顔を上げると、机のすぐ前にちょっとおしゃれ目のクラスメートがいた。


…たしか…岸崎 まどかだったかな?

奈央さんが超可愛いって言ってた気がする。


俺は高野にしか興味はないけど。


「…なに?」

ちょっと寝ぼけた俺は…いや、眠りを妨げられた俺は。

イラつきが外に漏れてしまったかもしれない!とすぐ後悔した。


けどなんか気付いてないみたい。

幸い。


「あ…あのね?」


顔を赤くしてもじもじしてる。



意味がわからない。







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