前髪少女の秘密?!
しばらくもじもじしている岸崎にイラついた俺は、MAXなイラつきをそのまんま出して、
「眠いから寝ていい?」
と聞いた。
「ごっ…ゴメン!!」
…謝られても困るんだけど。
というか早く用件を言ってほしい。
なんか俺提出してないのとかあったか?
「あのね……私、藤瀬君の事、ずっとかっこいいなって思ってて……」
……?
そりゃどうも。
「私と付き合ってほしいなぁ…って…」
……は?
「どこに?」
意味がわからん。
寝ぼけているって言うのもあるけど、頭がまわんないし、意味が分かんない。
岸崎はなんか知んないけど目を見開いてる。
その周りの取り巻きも。
「……天……然…………」
「え?…一応くせっ毛で通ってるんだけど…」
更に目を見開いてる。
俺おかしなこと言ったか?
親がくせっ毛だから、天パじゃないとは思うけど…。
そこらへん基準が曖昧だよな。
中学の時はよく先生に呼びとめられた…。