前髪少女の秘密?!
じーっと見てたら広山がこっちを見た。
「ふぅっ。なんか優紀体調悪いんだって」
俺が不思議がってんのが分かったらしい。
「大丈夫なのか?」
「さぁ?ただ徹夜しちゃっただけ~とかって言ってるけど…」
徹夜かよ…。
一体何をしてたんだろ。
「ほら、じゃあたしは行くから。無理せずダメだと思ったらすぐ保健室行きなよ?」
「はーい……」
高野はそのまま机に突っ伏したままほぼ動かなくなった。
よっぽど眠かったのか…?
しばらくして担任が来た。
それでも高野は顔を上げない。
……おい、起こした方がいいのか?これ。
もう1時限目始るぞ…?
仕方なく俺は高野を揺すってみた。
「おい、1時限目始るぞ?」
「う~ん……」
うなるだけ。
このままじゃただ単に居眠りって事になるよな…。
俺は次が苦手な英語だったっていう事もあり、
高野を横抱きにして保健室に向かった。
なんか悲鳴が聞こえた気がしたけど、無視しておこう。