冷たい彼

ついにやってきてしまった土曜日。
あの後綺沙樹ちゃんにどうすればいいか相談してみたんだけど…

『浅川ならやりかねねいわね…まぁいい機会よ。沙彩…これを機会に浅川を手玉に取るのよ!』

なんて言って反対もしてくれなかった。

どうしよ、メルアドも知らないんだよね…
だって浅川さんが教えてくれないし…
別に教えてほしい訳じゃないけど連絡に困るよぉ。

一応オシャレしていった方がいいのかな?
…う~ん、不良がいっぱいのところに行くのかな…それはちょっと怖いかも。

ショートパンツ?
スカート?

…よしっ、ここはどちらでもないワンピースにしようっと!

…その時、ものすごい轟音とともに颯爽と現れた金色と黒色大きなバイク。

ヘルメットから顔を出すと綺麗な薄茶の髪を揺らす浅川さんがいた。




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