冷たい彼

「沙彩」

やっぱり忘れてなかったんだなぁ、浅川さんこういうことは忘れなさそうだもん。

「浅川さん!早いですね」
「あ゙?今何つった」
はっ…私ったらまた『浅川さん』って呼んじゃった。
ついいつものくせで…。

「こ、皇雅さん今日はどこに行くんですか?」
「何だそのワンピース」

…え?
会話になってないんですけど…ワンピース変かな??
ミニ丈でもないし…。

「今からブルートの倉庫に行くんだぞ、そんなカッコして襲われたいのかよ」
「そ、そんなっ!」
ば、場所教えてくれなかったのは皇雅さんだもん!

「まぁ、俺はおまえが襲われようが関係ないがな。さっさと乗れよ」


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