冷たい彼
「…何も言わないなら…もう私に関わらないで…」
『さあ「浅川さんなんて…大嫌いです」
私はそれだけ言うとケータイの電源を落とした。
嫌いだなんて…思ってないし、関わらないで何て…言いたくなかった。
私が弱いから…皇雅さんの口から「代わり」って…聞きたくなかっただけなのかな…。
「っ…皇雅さん…好き、だ…よぉ…」
何で…こんな出会い方をしてしまったのかなぁ?
それとも…こんな出会い方しかできないの…?
皇雅さんの右耳に着いてる赤の宝石が埋め込まれたピアスは…
キョー姉ちゃんがネックレスに通していたものと似ていた…。