冷たい彼

「…何も言わないなら…もう私に関わらないで…」

『さあ「浅川さんなんて…大嫌いです」

私はそれだけ言うとケータイの電源を落とした。

嫌いだなんて…思ってないし、関わらないで何て…言いたくなかった。

私が弱いから…皇雅さんの口から「代わり」って…聞きたくなかっただけなのかな…。

「っ…皇雅さん…好き、だ…よぉ…」

何で…こんな出会い方をしてしまったのかなぁ?

それとも…こんな出会い方しかできないの…?

皇雅さんの右耳に着いてる赤の宝石が埋め込まれたピアスは…

キョー姉ちゃんがネックレスに通していたものと似ていた…。

< 202 / 337 >

この作品をシェア

pagetop