冷たい彼
沙彩side
「ひっ…グスッ…み、ぅさんなら…何とか…ふぇ…してくれるっ…かなぁ」
私は震える手で電話をかけた、幸い面会時間終了まで後1時間ある。
『もしもぉしっ♪沙彩ちゃん?みぅだよぉ~♪☆電話くれてうれしいなぁ♪』
「ふっぅ…ヒック…深雨…さぁん…」
『沙彩ちゃん!?!?どうしたの!?』
「いっ…ま…病院で…ヒック…ちょっと、お話…聞いてもらえますっ…か?」
泣きながらだからあまりハッキリ言えなかった。
深雨さんはすごく心配そうに電話に向かって声をかけてくれた。
『いますぐ行くからちょっと待っててね!!!優梨!!今すぐバイク出して!!!早くっ!!!近くの総合病院っっっ!!!』
あ、深雨さんが豹変しちゃった…。