冷たい彼

「あ「手続きは大丈夫☆♪もうすんだよっっっ!」

な、なんと準備がいいことで…アハハ。

中庭を通り過ぎて裏門に止まっていたのは2人乗りの大きくて真っ赤なバイクだった。
金色の文字が少し入っている。

赤と金のコントラストは一瞬皇雅さんと春真を思い出させた。

「深雨さん…バイクの色が予想外でし…なんだけど…」

「深雨ピンク嫌ぁい♪赤とか黒大好き♪☆」

「てっきりピンク好きだと思ってた…」
「そっかぁ♪よく言われるぅ~☆」

そう言いながら赤のメットをかぶって真っ黒のメットを私に手渡した。
その瞬間バイクをふかす音が鳴り響いた。こ、皇雅さんのより小さいけどやっぱりうるさいよぉ…!

「さぁ…出発っ☆☆」

深雨さんのバイクに乗っていたときいきなり今日見た夢の内容を思い出した。

…そうだよ、今日の夢は…

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