冷たい彼
反応が遅れてしまった。
えっ?
深雨さんの方が年上なの!?それで鈴華さんあの態度!?
えっ?
ええっ?
「沙彩ちゃん、気にしないでね」
「は、はい…」
半ば放心状態で歩いてる。
この2人…不思議すぎるよぉ。
上下関係ない…。
「何言ってるのよ深雨、沙彩ちゃんにはアムールのようなブランドの服よ、じゃなきゃ嫌」
「何言ってるのよ鈴、沙彩ちゃんは安カワがいいの」
「沙彩ちゃんが安いって言いたいの?」
「そんなこと言ってないじゃない」
み、深雨さんのキャラが変わった…本性になった…。
鈴華さんも怖い…安くてじゅうぶんですけど…。
「じゃあ、どっちが沙彩ちゃんを可愛くできるか勝負よ」
「負けないからね、鈴」
「沙彩ちゃん、まず私についてきて」