冷たい彼
そして…
あの日から…1ヶ月の月日がたった。
「沙彩ー麻尋に会いに行くから付いてきて!」
「
綺沙樹ちゃん1人で行けばいいでしょぉ…」
「いいから来るの!」
教室の外からそんな声がするのは度々だ。
麻尋が沙彩のダチの彼氏だからよく教室の外まで来る。
「沙彩ちゃん、また可愛くなったんじゃないの~??」
「そ、そんなお世辞はいいですから綺沙樹ちゃんと仲良くしていてくださいっ!」
「嘘言いなさいよ、あんた最近毎日のように告白されてるじゃない」
「き、綺沙樹ちゃん!」
沙彩はあれから確かに綺麗になった、童顔は変わらないが雰囲気が大人っぽい。
髪も伸び上でまとめたり、スカートが短くなりよく男と話すようにもなった。
だからさらに沙彩の人気を呼んだ。
俺と別れたことが広まり男に告られている姿もよく見かけた。