冷たい彼

「お、おじゃまし…ま、す」

な、何この人…めちゃめちゃカッコいい…だけど。

「親父、かまうなよ」

「お、お父さん!?」

「こんばんは、君名前は?」

「く、栗原沙彩といいます!ふふ、ふつつか者ですがよろしくお願いします!」

「はは、可愛いなぁ」

こ、皇雅さんと全然違う…。
ってゆーかお父さん?…全然見えないよぉ、お兄さんって言った方がしっくりくる気がする。

「かまうなっつってんだろぉーが。あんま騒ぐとあいつ等まで…「「皇雅ー?」」

…え?

「皇雅、どこに行ってたんだ…って杏子ちゃん!?」

「あ!杏子さん!」

…どっちに突っ込めばいいんだろう。
えっと、私キョー姉ちゃんじゃないよ、かな…それとも皇雅さんそっくり…って言うべきかなぁ?

「杏子じゃねぇ」

「はー?皇雅のやつ嘘ついて、杏子ちゃん久しぶりー」

ニコニコしながら私に手を振って階段から下りてくる皇雅さんそっくりな背が高い人。

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