冷たい彼

手前から2番目の部屋に入った、そこはもう広くて広くてびっくり!モノトーンで統一され綺麗な部屋だなぁ。

「座ってろよ」

そう言われたので予想以上にフカフカなソファに座った。
皇雅さんは小さな冷蔵庫からお茶を持ってきてくれた。

「あ、ありがとう」

「あぁ」

お茶…初めて飲んだ味がする、ルイボスティー?
んー、皇雅さんのおうちって…お金持ち?

「不味かったか?」

「ううん、美味しい。…あの…」

「あぁ、わかってる。小せぇのが弟の皇紀で、でけぇのが兄貴の皇耶。ババァは飯作ってる」

「ば、ババァ?」

「…お袋」

「あ、そっか」

…キョー姉ちゃんも、皇雅さんのおうちに来たことがあったんだ。
しかも…きっと皇耶さんや皇紀くんにも、好かれてて…。
そう考えると何だか悲しくなった来た。

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