冷たい彼
「…チッ」
皇雅さんは私の右隣に座った。
右隣って言ってもテーブルが四角いから正確に言うとななめ前。
お母さんには弱いのかな?
皇雅さんのお母さんがふわふわしてるからかな?
「皇雅、そこ俺の席だけど?」
皇雅さんのお父さんが言う。
「知るか」
何て皇雅さんが言うもんだから皇雅さんのお父さんは困ったように笑ってとなりの席に座った。
「あっ、夕食いただいてもいいんですか!?」
今さらだけどね。
「今さらか…痛てぇ!だから皇雅殴んなよっ」
「沙彩にそんな口のきき方すんな」