冷たい彼
「大丈夫よー沙彩ちゃんのお母さんにはちゃんと言ってあるから」
「そうですか、じゃあお手伝いします…って、え!?」
お母さんに言ってある!?
…あ、お母さんに言ってなかった。
…ん?
今連絡したって…。
「俺が電話しといた」
「そう、なんだ」
要領がいいって言うか何というか…。
気がつくと豪華な料理がテーブルいっぱいに並んでいた。
「こ、これ全部皇雅さんのお母さんが作ったんですか!?」
「そうよー。美羅でいいからねー?」
「あ、俺も皇泰パパで…あだっ!皇雅殴るなよなー」
皇雅さんのお母さん…じゃなくて、美羅さん…料理上手だな。
皇泰…さん、でいいかな?
「母さん、もう食っていいか?」
皇紀くんはお腹が減っているのかもう箸を持っている。