冷たい彼

「えっと…いろいろ、です」

「じゃあ皇雅は沙彩のどこ…わかったから睨むなよ!」

皇雅さんは皇紀くんが私を呼び捨てにする度に睨んでいたみたい。

「べ、別に呼び捨てでもいいよ!」

「やりぃ、皇雅もう殴ったり蹴ったりすんなよ!」

「…チッ、沙彩気ぃ使うなよ」

「ううん、大丈夫。呼び捨てくらいいいよ」

皇紀くん可愛いなぁ、ニコニコしながら唐揚げ頬張っちゃって。
ふふっ…。

「ま、まにまあやまらってむまよ!(あ、何沙彩笑ってんだよ!)」

「く、口の中なくしてから喋ってね」

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