冷たい彼
「な、何だよ?…痛てっ!」
皇雅にスリッパをぶん投げられた、ヒリヒリすんだけど。
ちょっと余裕そうに首だけ沙彩の方を向いて返事をした。
「わ、私のせいで、ご…ゴメンね///////?」
う、わぁーっ…マジ、惚れそう。
何この可愛い人、皇雅の彼女って言うのがもったいない。
つうか、ホントに何でこんな可愛いんだ?
沙彩…。
「沙彩が悪ぃんじゃねぇだろ、こいつがあんなところにいるのが悪ぃんだよ」
皇雅が俺の睨みながら沙彩のお団子をポンポン、となでる。
沙彩はそんな皇雅に見とれた後、俯いた。
「そうだ、沙彩は悪くないからな。俺こそ、悪かった」