冷たい彼
30分後、もう10時を回ったので俺はそろそろ布団に入ることにした
。…でも、階段を上る途中で大変なことに気付いてしまった。それは…
「俺…皇雅と部屋隣だ…」
!!!
俺言ってねぇぞ!
今喋ったのは俺じゃねぇ!
バッと急いで振り返ると皇耶が胡散臭いニコニコを浮かべながら立っていた。
「そんなん、俺もだから」
皇雅は次男だから真ん中の部屋、つまり両サイドが俺等ってわけ。
今日ほどこの部屋割りを恨んだ日はない。
「で、でもっ…ベベ、ベット俺の部屋よりだし!」
しかもピッタリ壁側だった気ぃするし…ベッド!
「よかったね」
「よくねぇよ!」