冷たい彼

「皇雅様っ!」
そこに…修花ちゃんの甘ったるいキンキンとした声が響く。
皇雅さんは顔をしかめ、その姿を捕らえた。

「もうおまえに用はない」

そう言い切った。

「なっ…、私っ!がんばりましたっ。いつもおとなしくしてたけど…いつも皇雅様を見てましたっ!!皇雅様に近づきたくて…皇雅様の隣を歩きたくて…!なのになぜっ…なぜあの女を選ぶのですか…」

修花ちゃんは糸が切れたかのようにまくし立てたる。
でも皇雅さんはそれに動じずいつものように冷たく言い捨てた。

「それはな………」

私の位置からは聞こえなかった、けど、何かを皇雅さんは修花ちゃんに言った。

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