冷たい彼
Two

気づいた気持ち


「皇雅さんっ」

私がパタパタと皇雅さんに駆け寄ると…
ぐいっと手を引かれ皇雅さんに軽く抱きつく形になってしまった。
頬が紅潮し口をパクパクさせた。

「ここ、皇雅さん!?」
「遅せぇ…」

小さな声で私の耳元で囁く。
その瞬間ゾクッと背筋が震えた。

「ゴ、ゴメンな…ふっ…」
唇に暖かく柔らかな感触が降ってきて思わず声が漏れた。

「皇雅さっ…ふぅっ…」
こんな公衆の前で真っ昼間からキス何てしてはいけないでしょぉお!

「ダっ、ダメですっ!ここ学校ですよ、ってゆーか皇雅さんはどうしてここに来たんですか?」

あ、キスされた理由はこれだ、敬語…。


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