冷たい彼

「何の用で来た…の?」
「忘れてた、真っ昼間からおまえが誘惑したりするからなぁ?」
「し、してませんからっ!」

皇雅さんはいきなり何を言い出すのよぉ…ゆ、誘惑だなんて。
してないもん!

「乗れよ」
「の、乗れませ…乗れない」
「あ゙?んでだよ?」

ふぃい!
ひ、久しぶりに怖いぃい!

「私、背が皇雅さんみたいに高くないんで…バイク大きすぎ…」

私がそう言うと皇雅さんはニヤリと笑って

「そぉか、沙彩は小さいからな」
と言って私を抱えバイクに乗せてくれた
…のはいいんだけどぉ…!

「ち、小さくないで…よ!皇雅さんが大きすぎるだけで…私は標準ですから!」

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