冷たい彼

「何ですか?」

少し声が震えた、こんな綺麗な人相手に普通に会話なんてできない。

「ここ、CROWN…いいえ、ブルートの倉庫で間違いないかしら?」

「あ、はい…。ここの人の知り合いですか?」
「ふふっ、友人がこの町の元トップの彼女でね。
あ、今はブルートだけど元はCROWNっていうチームが統制していたの。あなたは誰かの彼女?…あ、そのバイクってことは…浅川皇雅の?」

バイクでわかるの!?
ってゆーかフルネーム?

「沙彩…誰だ?」
あ、皇雅さん戻ってきた。

「あなたが浅川皇雅…あ、自己紹介がまだだったわね。私は美空鈴華、CROWNの元幹部です。よろしくね、深雨いるかしら?」

「あああ、あなたがあの美空財閥の当主さんですか!?」

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