冷たい彼

あ、あの人が…女帝といわれブルートの前にあったチームの全員を敵に回した人…。
み、見えない、
もう少しムキムキな人を予想してたんだけどなぁ…。

「沙彩、乗れよ」
「あ、はいっ!」

皇雅さんの黒と金の大きなバイクに乗り夜の町を駆け抜けた。

通り過ぎていく町はネオンの光や
残業で残ったサラリーマン達が付ける明かりできらきら輝いてて
…綺麗だった。

「こ、皇雅さん…ホントに道、間違ってませんよね?何かどんどん山奥に行ってる気が…」
「間違ってねぇ、山奥に行ってんだよ」

こ、こんなとこで何を!?
まさか私を捨てて帰るとか!?
ウザすぎて!?


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