若頭の秘密のレンアイ
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「もー。こんなに血を流すまで総大将と戦わないでください。」
はぁ。とため息を吐きながら、哲が私の手当てをしてくれる。
「い、痛い!もうちょっと優しくして!」
「自業自得です!」
そう言いながらぐりぐりと私の傷を手当てする。
うぅ……痛い
傷口から余計な血がでてるよ……
「またどうしてケンカを?」
哲が手当てしながら口を開く。
私は涙目になりながら答えた
「組を継げってうるさいから言い合いになって」
すると、哲の手当ての手がピタリと止まり
「お嬢は継ぐおつもりはないのですか?」
静かに私に質問したのだ。