若頭の秘密のレンアイ
普段全く心配なんて
してもらえないから(家族とか舎弟たちに)
新鮮過ぎて自然と顔が赤くなる
そんな私を見て
小首を傾げた中村くんは
ソッと私のおでこに手を当てる。
「──っ!」
「んー?熱…は無さそうだね
気分悪い?保健室で休む?」
もちろん、男馴れしていない私は
声をにならない声を上げる。
美少年の顔、ちかっ!
「増田さん?」
「あっ!」
名前を呼ばれてハッと我に返る。
そして私は慌てて席から立ち上がった。
「だ、大丈夫!だけど
なんか変だから、ほっ!保健室行ってくるね!」
マシンガンの様に言の葉を投げた後、
ガタンと立ち上がる。
そして私は
脱兎のごとく保健室に直行した。