恋を知らない僕たちは。



なんだそれ、と突っ込む。



「ちーちゃんは、あたしが他の男子と仲良くしてたら嫌じゃない?嫌なのはあたしだけなの?」



なぜかりいこは今にも泣きそう。



俺は頭の中で想像してみる。



タケはりいこをかわいいと言っていた。



そのタケがりいこに告白をして、りいこがオッケーすれば、2人は付き合うことになるのだろうか。



一緒に登下校して、一緒にバカやって、一緒に遊んで、一緒に怒られて。



その全てを俺じゃない奴とするのか。



「・・・たしかに嫌だな」



< 14 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop