恋を知らない僕たちは。
なんだそれ、と突っ込む。
「ちーちゃんは、あたしが他の男子と仲良くしてたら嫌じゃない?嫌なのはあたしだけなの?」
なぜかりいこは今にも泣きそう。
俺は頭の中で想像してみる。
タケはりいこをかわいいと言っていた。
そのタケがりいこに告白をして、りいこがオッケーすれば、2人は付き合うことになるのだろうか。
一緒に登下校して、一緒にバカやって、一緒に遊んで、一緒に怒られて。
その全てを俺じゃない奴とするのか。
「・・・たしかに嫌だな」