恋を知らない僕たちは。



「ジョンプ読みたいから今日ちーちゃん家行っていい?」



ちーちゃんが買っているマンガの発売日の朝、あたしは尋ねる。



こうやって一緒に学校に行くのは毎日の日課。



朝が弱いちーちゃんをあたしが迎えに行く。




「んー・・・今日はダメ」

ちょっと考えてからちーちゃんは言う。



「なんでぇ?いいじゃん別にぃ」

どうしても続きが気になってたマンガだからあたしは引き下がらない。



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