鬼と天使と少年と、
そのまま毒矢から逃げて教室から飛び出す倭草。それを追いかけるように雨乱も教室から出ていってしまった。



「……なんか、俺の存在忘れられてね?」



ぼっちな俺、乙。



そのまま教室にいるワケにもいかないため、俺も鞄を掴んで教室から出る。


既に二人の姿はなく、廊下には人気(ひとけ)が全くといっていい程なかった。


あー、なんかまた十六夜さんが後ろにいるわけ………ないよね?


っていうか爺ちゃんと知り合いなのかな。よし、家に帰ったら爺ちゃんに聞いてみよう。


そう思って俺は家路へと歩いていったのだった………。












ん だ け ど 、



そう簡単に帰れそうにもないみたいだ。


この帰り道、俺はまた新たな出逢いをすることになる。


しかも相手は爺ちゃんに『気をつけろ』と言われた人たち。



俺………無事に家へ帰れるんかな。


とほほ…

< 101 / 220 >

この作品をシェア

pagetop