鬼と天使と少年と、
アンタか原因ッ!

なんで俺を巻き込んじゃってんのあの人は?!俺めっさ運悪くね?!



「えっと…十六夜さんと俺は別にそんな関係では、っていうか俺男だし…」


「なんでもよいのです!というより、アナタが女であればとうに消していますわっ!自分の性別に感謝なさい!」



俺男でよかったー!


……って、いやいやいや。
なんで俺こんなことなってんの。


それよりもこの姫様色々と危険!
俺ってば災難すぐるわ!


とりあえず、逃げるが勝ち!



「あ!どこ行くんですの?!待ちなさーいッ!!」


「ちょ、着いてくるんかいッ!」


「まあ何て口の聞き方!その態度も根性も叩き直してくれますわ!」


「ええええッ?!まだ俺に絡むんスか?!」


「『~ス』もはしたない!…いいですわっ、全てを更正させてあげますっ!


【轟け 空の幻氷】!」


「え"、ちょっ……のわああああッ?!」



なんと、姫様は俺の知らない魔法を唱えた!え、なにアレ?!


ついつい気になってしまい、走りながらも後ろを向くと………



「は?!ドラゴンんんんッ?!」



幻の生物、【ドラゴン】がいた。


うっわー、かっちょいぃー………って、氷の牙が俺を噛み砕こうと向かって来ていますが?!

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