鬼と天使と少年と、
「アナタは……?」


「俺ですか?俺は【佐雄】(さお)。人間出身の魔法使いです」


「へぇー、アンタが佐雄………………………………………………………………………………………………………………………って、佐雄ぉおッ?!」


「え、え?…………え?!」



剣牙さんがあまりにも大きな声で驚くもんだから、聞いてたこっちも思わず(三度も)驚声をあげてしまった。


なんでそんな驚かれるんだろう?

俺、確かに阿呆トリオとしてちょっち学校(中等部)では有名だけどさ。学校外ではそんなでもないよ?


姫といい剣牙といい……。
俺に有名人要素があるとでも?





………。
ないないないない。



自分で言っといて悲しいけど、そんなミラクルスーパー要素があるんなら俺は人生ハッピーだぞオイ。


まあ多分、十六夜さんが関連してるんだと思うけどさ……。



「ひひひひひ姫!この方があの佐雄って…………え?!……え?!」


「驚きすぎですわ。確かに平凡男児でわたくしもガッカリ&驚きましたが…………期待したわたくし達が馬鹿だったのですよ」



ちょっと待てーい。


さっきからホント失礼なんだけどこの姫様。え、何?平凡じゃ悪いの?


ちょっと可愛いからって、そんなこと言って許されると思ってんのかこの似非姫があああああッ。

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