鬼と天使と少年と、
心中大荒れ模様の俺に、そのまま姫と剣牙さんは俺に対してブツクサぶつくさ………ええい、なんで俺ばっかりこんな目に!


元はと言えば十六夜さんが…………いや、出雲が俺に絡んできたのが悪いのかな。


とにもかくにも、俺は悪くナーイっ。





……って、いうか。


今ふっと思い出したんだけど、劇闘祭、ガチでどうしよう。


テーマすら決まってないよ。
え、これ大丈夫?

ただでさえ少人数なのにこれヤバくね?


顎に手をおいてブツブツ考えこむ俺に、先程まで十六夜ラブと言っていた姫がコチラに気づいた。


姫の視線の先に、剣牙も気づいたようで………俺は二人の視線に耐えきれず、二人の方を振り返って口を開いた。



「あの………用がないなら帰ってくださっても結構なのですが、」


むしろ帰ってください。


「いやですわ」


即答?!

ちょ、あなたさっきから愚痴ってるだけじゃないですか。

ここにいる意味なくなくない?←(ん?頭が混乱してきたぞ……)



「佐雄。わたくしはですね、困っている人を放っておけない性格なんですの」


「? えっとつまり……」


「わたくしにドーンと!」


任せらんねぇえええええッ

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