鬼と天使と少年と、
*
あの後俺ら阿呆トリオは空気を読んで先に教室へ向かった。
だけど、向かおうとする前に爺ちゃんに引き留められたので、倭草と雨乱には先に行ってもらった。
「佐雄、後で話そうかぇ。お前も薄々気になっておるのだろう?全部とまではいかぬが………お前の知りたいこと、答えてやるわぃ」
「……うん。あの、爺ちゃん」
「佐雄。
わしは、綺麗なんかじゃないぞぇ」
「………また、後でね。爺ちゃん」
それだけ返事をして、俺は先に教室へ向かった二人を追いかけた。
それと、ちょこっとだけ見ちゃった。
剣牙が爺ちゃんを憎たらしそうに睨んでいたところを。
爺ちゃん。
爺ちゃんは何か悪いことを、あの二人にしちゃったの?
十六夜さんとの関係も分かんないし……。
「…………。」
謎が増えるだけで、俺はただ走ることしか出来なかった。
あの後俺ら阿呆トリオは空気を読んで先に教室へ向かった。
だけど、向かおうとする前に爺ちゃんに引き留められたので、倭草と雨乱には先に行ってもらった。
「佐雄、後で話そうかぇ。お前も薄々気になっておるのだろう?全部とまではいかぬが………お前の知りたいこと、答えてやるわぃ」
「……うん。あの、爺ちゃん」
「佐雄。
わしは、綺麗なんかじゃないぞぇ」
「………また、後でね。爺ちゃん」
それだけ返事をして、俺は先に教室へ向かった二人を追いかけた。
それと、ちょこっとだけ見ちゃった。
剣牙が爺ちゃんを憎たらしそうに睨んでいたところを。
爺ちゃん。
爺ちゃんは何か悪いことを、あの二人にしちゃったの?
十六夜さんとの関係も分かんないし……。
「…………。」
謎が増えるだけで、俺はただ走ることしか出来なかった。