鬼と天使と少年と、



倭草(わぐさ)と姫サマ

茄希(なき)先輩と呂坐(ろざ)先輩

羅架(らか)先輩と珀(はく)先輩


この3手に別れて雨乱探索隊は行動を開始した。

ちなみに俺は一人別行動。


悪うござんしたねぇ、運動ダメで。

反射神経だけはいい方なんだけどねぇ、一応。



で、運動ダメ男くんである俺はとある魔術で雨乱を探すって寸法。

見つけたら瞬間移動てきなソレで雨乱を確保……みたいな感じだけど。



なんか、なーんか嫌な予感がするんだよねぇ。男の勘ってやつ?…違うか。


とりあえず俺は今、魔法陣の中心に立って呪文をブツブツ呟いている。端から見ればただの変人だろうよ。



「………οφγθσ…………ό΅р…вю…………………элкς…………………………………見つけた!」



場所は裏庭の噴水近く。

なにやらしゃがみ込んでうつ向いているようだ。そんな女装に対して落ち込まなくっても……まぁいいや。


とにかく雨乱の元へ急ごう。






「……そういえば、」



倭草の言ってた、

『雨乱がヤベェことになる』って
一体どういう事なんだろうか…?


そんな疑問を胸にしながら、俺は運動ダメ男ながらも必死に走った。



どーせ俺は体力ナッシングだよ…。

< 127 / 220 >

この作品をシェア

pagetop