鬼と天使と少年と、
廊下には誰もいない。


そりゃそうか。今授業中だし。
俺ら(彗星組)ってホント悪い子(はあと)………じゃなくて。


俺は今2階にいる。
ちなみに彗星組は3階だ。


1階につづく階段を降りていくと、人影が見えた。


白髪の少年?……って言えば確か。




「…………。」




うん、俺をガチで殺そうとした人だ。
あと猫耳似合ってたイケメンでもある。


よし、別ルートから1階に行こう。



そう思った俺はすぐさま回れ右をして戻ろうと「あ、佐雄じゃねぇか」…………………。


NOOOOOOOOOOーッ!!


なんで?!なんでこの人と俺を巡り会わせるのさ神様!

俺この人結構トラウマになっちゃってんだからね?!


階段上でガクブルってる俺を余所に、白髪イケメンボーイは爛々とした声で俺に話しかけてくる。


しかも階段上がってきてまでって、こっち来ないでぇぇええええッ!!

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