鬼と天使と少年と、
職員室前で俺らを待機してた先生も、俺の様子を見てクエスチョン。

とーぜん、俺はブルってて何も答えられなかったけどね!


そんな俺に構うのを諦めたか、先生は溜め息をついて、これからについての話を始めた。


さすがに俺も聞いたよ、ちゃんと。


じ、爺ちゃんのことは一旦忘れよう。
うん、そうしよう。



深呼吸をして落ち着いた俺は、なんとか先生の話に耳をかたむけることに集中した。



「君達のクラスは高等部一年の【彗星組】だ。ちなみに一年生のクラスは、

【星組】【月組】【彗星組】

この3つだ。

ああ、そうそう。この学校にいる【ファミリー】には気をつけるんだよ。まあ、滅多に会うことはないと思うけどね」



「それじゃ、教室に行こっか」淡々とした口調で話す先生はそのまま俺たちを連れて教室へと向かった。


向かう途中、質問も兼ねての会話もしたため、俺たちの間に沈黙が続くことはなかった。



「先生、その…クラスってどうやって分けてるんですか」


「ん?そうだな。やっぱり魔力、体力、協調性…かな。君たちはそれぞれトップの力を持っている。

倭草くんは【体力】。
雨乱くんは【協調性】。
佐雄くんは……学年、いや、学校内でトップにたつ程の【魔力】を持っている。

君たちは3人で丁度いいバランスがとれているよ。だから……強者ばかりが集う【彗星組】を選んだんだ」


「「「……。」」」



先生の説明に俺たちはポカーン。


「俺たちが…」「強者ですか…?」
「ありえねぇ……」


俺、雨乱、倭草の順で口々に正直な感想をポロリ。だってトップレベルとか……お、俺たち阿呆トリオがっ?

< 30 / 220 >

この作品をシェア

pagetop