アンバートリップ

 珀に良く似た、けれども少しだけ冷たい金色の瞳で、マスターが微笑んだ。


「私のこの目は、色も変わっていますが、見える景色も少々変わっているのです」

「どういう、意味ですか?」



 店内の照明を受けて、金色の瞳が輝きを増す。まるで豪華な宝石みたいだ。


 珀とは違い、魅入られすぎると、破滅しそうな気がする。




「物語が見えるのですよ」





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