あの日、あの夜、プールサイドで

◇本音

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真彩と気まずいカンジで別れた、その後


「なぁ、コウちゃん。」


「……ん??」


「なんで、真彩のコト抱いてやらなかったワケ??」


部屋に戻ると怖い顔をしたジュンに、俺は突然問い詰められた。



「別にジュンには関係ないだろ??」


つーか、なんでさっきの今でコイツが知ってるんだよ!!


俺のその素朴な疑問は

「関係なくねぇよ。
真彩から散々相談を受けてるこっちの身にもなってみろ。」

ヤツの一言でアッという間に解決。




なるほど……ね。
真彩はジュンにいろいろと相談してた、ってワケか。


それで、さっきのコトもすぐ報告したってワケ??




そこまで考えが行き着くと、真彩にもジュンにも段々腹が立ってきた俺。


「大体、オンナにそこまで言わせるって俺からすれば失礼な話だと思うぜ??
おままごとで付き合ってるワケじゃねぇんだ。お互い生身のオトコとオンナなんだから、肉欲ぐらいあっても普通でしょうが!」



うるさい……
そんなのオマエに言われなくてもわかってるよ!!



「プラトニックもいいけどさー?
相手はヤリたがってるワケだし。
抱いて解決する話なら、変にカッコつけずにサッサとヤッちゃえばいいんだよ!!」



ジュンのセリフは至極当たり前で
的を得た、的確なアドバイスだったと思う。


頭の中ではわかってる。


真彩にあんな顔させるぐらいなら、一歩進んでもいいハズだって。



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