あの日、あの夜、プールサイドで
密会してる?
真彩と月原が??
「ぶははははは!!
ジュン。嘘つくならもっとそれらしい嘘をつきなよ。」
ありえない。
あの二人がどうかなるかなんて、天と地がひっくり返ってもありえない。
ジュンのついた可愛い嘘。
あまりに可愛すぎて、あまりに幼稚すぎて、思わず笑いが込み上げる。
「なんで笑うんだよ。」
「だって、それこそありえないだろ?
二人の年の差を考えてみろよ。」
真彩が18歳で
月原のヤローは確か俺が中二の時に23歳だって言ってたから……恐らく今、26歳。
うげー、26!!
オッサンじゃん!!
あのなー、ジュン。
二人の間には8歳も年の差があるんだぞ??
さっきの寧々と俺の話じゃないけど……。
26歳なんて俺らから見たらオッサンもおっさんじゃないか。
「ありえないよ。
真彩もそんなオッサン相手にしないだろうし、月原も真彩みたいな小娘なんて相手にするはずない。」
ない、ない、ない、ない!!
月原だぞ??
あの極悪教師の月原だぞ??
真彩みたいなのよりフェロモンムンムンのエロいオンナの方が好みっぽいじゃん。
「どうせ嘘つくなら、もっとマシな嘘つけよ。」
ケラケラ笑いながらジュンをバカにすると
「まぁ、コウちゃんがそう思いたいなら思えばいいよ。とにかく俺は忠告したからな。」
ジュンは不服そうな台詞を吐いて、俺を睨む。