あの日、あの夜、プールサイドで
「そっかー。寧々、兄ちゃんと結婚するのか~??」
寧々のそのセリフが嬉しくて
寧々を肩車しながらクスクス笑うと
「うん!寧々コウにいちゃんと結婚するの~!吉良寧々になるの~!」
俺の頭をギュウと抱きしめながら、寧々は一生懸命俺に愛をささやく。
くぅ~!
かわいい!!
かわいすぎるだろー、寧々~っ!!
「兄ちゃんも寧々が大好きだよ。
寧々、大好き!!」
「ほんと?!」
「当たり前だろ~??
兄ちゃん、世界で一番寧々が好きなんだから!!」
寧々を肩車したまんま
グルングルンその場で回転するとキャキャ!と喜びの声をあげる寧々。
そんな寧々と俺を見ながら
「もう~。
さっきは私のことが好きって言ってたくせに。嘘つきなんだから……。」
真彩は苦笑しながら、呆れたように呟いた。