あの日、あの夜、プールサイドで


寧々に聞いてみる…??



「ランドセルと頑張ってる俺、どっちが欲しい?って聞いてみるの。」



え!!?
なんだよ、その怪しい質問!!


私と友達どっちが大事!?って詰め寄る、ウザい女の子みたいに思えるぞ!!?




え~~。
そんなこと聞きたくないよ~。




「ヤだ。なんかそれは俺のポリシーに反する。」




そんなカッコ悪いコト聞けるか!
優柔不断なオトコってイヤなんだよ。
自分のことは自分で決める、それは俺の譲れないポリシーだ。



お茶を片手でズズっとすすりながら真彩の提案に断固として拒否をしていると



「でも、結構いい案かもよ??」



ジュンはこんな頭のかゆいコトを言い始める。





――オイ!

今さら何言ってんだよ。
俺はイヤダ!って言っただろ!!?





「とりあえず明日寧々と一緒にプールに行けばいいじゃん。」


「…は??」


「んでコウちゃんがつまんなかったらそれでよし。泳いで楽しかったら寧々に聞けばいいんだよ。」




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