星空と君の笑顔。
ーーー体育館ーーー
「さなー、遅いよー。」

さな「ごめんごめん、くるを待ってたんだよ。」

「あんな奴、待たなくていいじゃん。はやく卓球しよっ」

あぁ、さなのバカ。 ほら、また私、睨まれてるじゃん…

そのうちさなも巻き込まれちゃうよ?






いじめに…






今日も私はボール拾い。他の人は卓球とボール拾いを交代でやってるけど、私は違う。

卓球は2人1組じゃないとできない。だが2年生は15人、つまり奇数だ。

コミュ障な私はあっけなく1人除け者にされた。

さながいるが、1人になることを恐れた他の女子にペアを組まないかと言われ、承諾してしまった。


「野崎さん、ボール早く頂戴。練習ができないから。」

くるみ『すみません。…』




こんな事になるなら女子卓球部になんて入らなければよかった…。

そう思っていたら、突然声をかけられた。

「ねぇ、野崎さん。男子が人数足りてないみたいだから、男子とやってくれない?」

そう言ってきたのは同じ女子卓球部のリーダー的存在の女子。

どうせ、面倒だから押し付けにでも来たんだろう…。

くるみ『わかった…。』

そう言って渋々とラケットを出しに行った。




男子のところへ行って、誰の相手かを聞く。
すると、今日転校してきたばかりの鈴木くんの相手をしてくれと頼まれた。

鈴木「よろしく。」

くるみ『よっよろしく。』

『「…。」』

あぁ、やっぱり気まずい…


そう思いながら、基本練習をはじめた。
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