家庭*恋*師
「アホかお前」
どこかの漫画の主人公の自己紹介のような南の言葉に、一言ぼそっとつぶやいたのはカズ。
それすらも頭にくるようで、南は顔をしかめて反論しはじめる。
「誰がアホだって?不可能って言われてる転入枠の受験通ったんだから!っつか、皆とおんなじ高校行きたいと思って何が悪いっつの!」
「場所を考えろ場所を!進学校っつったって遠山さんが理事長だぞ!?この先どーなっかわかんねーだろ!お前アホだけど勉強だけはできんだから、元の学校戻れ!」
「おーいカズ、ちょっとひどいんじゃないかー?」
「いやだ!人に内緒でコソコソとこんなとこ受験して、なんで私だけのけもんにされなきゃなんないのよ!」
「あのな、わかってんのか!?」
豪のごもっともな抗議の言葉もなんのその、まるで子供の喧嘩のようにやいのわいのと騒がしい二人。
ついにカズはソファから立ち上がり、全校生徒が登校している様子の見える窓まで進むと、割れんばかりの勢いで窓ガラスに手を叩きつける。
「ここは男子校だぞ!?」
そう。
ガラスの向こうに見える生徒たちは、男子生徒ばかりだった。
どこかの漫画の主人公の自己紹介のような南の言葉に、一言ぼそっとつぶやいたのはカズ。
それすらも頭にくるようで、南は顔をしかめて反論しはじめる。
「誰がアホだって?不可能って言われてる転入枠の受験通ったんだから!っつか、皆とおんなじ高校行きたいと思って何が悪いっつの!」
「場所を考えろ場所を!進学校っつったって遠山さんが理事長だぞ!?この先どーなっかわかんねーだろ!お前アホだけど勉強だけはできんだから、元の学校戻れ!」
「おーいカズ、ちょっとひどいんじゃないかー?」
「いやだ!人に内緒でコソコソとこんなとこ受験して、なんで私だけのけもんにされなきゃなんないのよ!」
「あのな、わかってんのか!?」
豪のごもっともな抗議の言葉もなんのその、まるで子供の喧嘩のようにやいのわいのと騒がしい二人。
ついにカズはソファから立ち上がり、全校生徒が登校している様子の見える窓まで進むと、割れんばかりの勢いで窓ガラスに手を叩きつける。
「ここは男子校だぞ!?」
そう。
ガラスの向こうに見える生徒たちは、男子生徒ばかりだった。