小さな主人と二人の従者
何だか眠った状態で記憶の欠片に触れたようだった。
「どうだった?」
「あの、誰かに会うことができたけど、姿が見えなかった」
「ずっと眠らせる訳にはいかない。今日はこれでおしまい」
子どもに絵本を読み聞かせた親のように終了した。
「次はもう少し長く見せることができると思うよ」
「今晩は駄目なの?」
「そんなお誘いされるともっと甘い夢を見せたくなるよ」
カーシーの甘い夢とジュリアの甘い夢は考え方が違うだろう。それでも引き下がろうとしないジュリアにやんわりと説得する。
「俺ももっと君と二人でいたいよ。ただ、時間が時間だから。それに・・・・・・」
そっとジュリアの耳元まで唇を近づけた。
「君の近くにいる男達に見つかっても嫌でしょ?俺が怒られるんだよ?勝手に連れ回したから」
男達とはギャレットとケネスのこと。これ以上ここにいて次の授業にいなかったら、不自然に感じるだろう。
「もう行かなきゃね。本、また後で読むことにしよう」
外へ出ようとしたときにカーシーはジュリアに約束を守らせることにした。
「ジュリア、ここに隠し部屋があることを誰にも言ったら駄目だよ?また夢を見たくなったときに俺と一緒にここに来よう?」
「うん。ギャレット達に見られないようにね」
カーシーが快く頷いてくれて、ジュリアは素直に喜んだ。
「どうだった?」
「あの、誰かに会うことができたけど、姿が見えなかった」
「ずっと眠らせる訳にはいかない。今日はこれでおしまい」
子どもに絵本を読み聞かせた親のように終了した。
「次はもう少し長く見せることができると思うよ」
「今晩は駄目なの?」
「そんなお誘いされるともっと甘い夢を見せたくなるよ」
カーシーの甘い夢とジュリアの甘い夢は考え方が違うだろう。それでも引き下がろうとしないジュリアにやんわりと説得する。
「俺ももっと君と二人でいたいよ。ただ、時間が時間だから。それに・・・・・・」
そっとジュリアの耳元まで唇を近づけた。
「君の近くにいる男達に見つかっても嫌でしょ?俺が怒られるんだよ?勝手に連れ回したから」
男達とはギャレットとケネスのこと。これ以上ここにいて次の授業にいなかったら、不自然に感じるだろう。
「もう行かなきゃね。本、また後で読むことにしよう」
外へ出ようとしたときにカーシーはジュリアに約束を守らせることにした。
「ジュリア、ここに隠し部屋があることを誰にも言ったら駄目だよ?また夢を見たくなったときに俺と一緒にここに来よう?」
「うん。ギャレット達に見られないようにね」
カーシーが快く頷いてくれて、ジュリアは素直に喜んだ。