小さな主人と二人の従者
「いきなり何をするのよ!どうして・・・・・・」

 ジュリアは相手の顔を見て言葉を失っている。

「お願い!やめて!ジュリア達を傷つけないで!」

 ジュリアは目の前で起こっていることが信じられない顔だった。

「ねえ!正気に戻って!」
「ジュリア!彼は私を外へ出さないようにしようとしているの!!」

 それを聞いたジュリアは引き剥がすために二人に向かって走ると、彼が風属性の魔法でジュリアは窓を突き破った。そのときにジュリアを呼ぶ声が耳に強く響き渡った。落ちていくときに再びジュリアを光で包んだ。

「ちょっと待って!」

 手を伸ばすと、カーシーの肩に触れた。気がついたらここは隠し部屋の中だった。

「誰に言っているの?」

 もう夢の中ではない。現実だった。

「前に見た女性だよ」

 あれから彼女がどうなったのか、恐らくジュリアの悪い予感通りだろう。

「また何かを思い出したんだね」
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