小さな主人と二人の従者
「こんなところまで一人ノコノコと来るなんて。知っているか?ここは俺達の縄張りだ。土足で入った奴はそれなりに罰を受けることになってんだよ!」
「さっきの話も聞かれたのか?どっちにしろ、このまま帰らせる訳にはいかなくなったな」

 彼らが話している間にジュリアはミラベルに目配せをして、外へ出るように指示をすると、早足で外へ出て行った。

「悪いけど、私はさっさと家に帰らせてもらうよ」
「男を倒すことができると本気で思っているのか?」

 そんなことできるはずがないと見下している。

「あんた達と勝負して勝てばいいのでしょ?」
「ははっ!面白い!どこからでもかかってこい!」

 ジュリアは雷を発生させて攻撃をした。

「いっ!危ね!」

 相手が攻撃する隙を与えず、今度は地震を起こした。相手はバランスを崩して胸から倒れた。氷の魔法を発動させて、動けなくしようとしたときに背後から殺気を感じた。短剣が腕をかすって血が出た。

「おっ!グッドタイミングだな!」
「こいつは侵入者だ!」

 仲間が数人来て、計六人となってしまった。さっきより大きい地震を起こそうとしたが、複数で攻撃を仕掛けるので、呪文を唱えていられない。
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