小さな主人と二人の従者
両手で商品を持っているジュリアはグーしかできないので、勝負はわかっていた。
ジュリアが持っていた商品をヒョイとギャレットが持ち上げた。
「俺の勝ったのだから、俺が買うからね」
「せ、せめて、ミラベルのカップは私が払う!」
スープカップに手を伸ばすと、渋々渡してくれた。会計を済ませて二人で店を出ようとしたときにジュリアは後ろを振り向いた。そこには花のティーセットが置かれていて、ジュリアはそれに見覚えがあった。
「これ・・・・・・」
「ジュリア嬢の好みじゃない?それも買ってあげるよ」
「そうじゃないの。どこかで見たことがあるような気がしたから」
単に忘れているだけなのか、それともこれも記憶喪失に繋がっているのかもしれなかった。
「ギャレット、行こう」
「いいの?」
「うん、他にも行きたい店があるから」
食器屋から広場へ向かって歩くと、その奥に小さな雑貨屋がある。特別欲しいものはないけれど、その店に行くことが少ないので、たまには行きたいと思い、行くことにした。
ジュリアが持っていた商品をヒョイとギャレットが持ち上げた。
「俺の勝ったのだから、俺が買うからね」
「せ、せめて、ミラベルのカップは私が払う!」
スープカップに手を伸ばすと、渋々渡してくれた。会計を済ませて二人で店を出ようとしたときにジュリアは後ろを振り向いた。そこには花のティーセットが置かれていて、ジュリアはそれに見覚えがあった。
「これ・・・・・・」
「ジュリア嬢の好みじゃない?それも買ってあげるよ」
「そうじゃないの。どこかで見たことがあるような気がしたから」
単に忘れているだけなのか、それともこれも記憶喪失に繋がっているのかもしれなかった。
「ギャレット、行こう」
「いいの?」
「うん、他にも行きたい店があるから」
食器屋から広場へ向かって歩くと、その奥に小さな雑貨屋がある。特別欲しいものはないけれど、その店に行くことが少ないので、たまには行きたいと思い、行くことにした。