小さな主人と二人の従者
 そのとき、モナのお腹が空腹だと知らせて、本人は慌ててお腹を押さえた。

「ご、ごめんなさい!」
「私もお腹が空いたわ。何か作りましょうか」
「今から作っていたら遅くなるよ。私、ブリジッド市で何かすぐに食べることができるものを買いに行くよ」
「待って!ジュリア!僕も行く!」
「やれやれ、外は暗くなっているのに・・・・・・」
「エリー姉さん、ウィル、少しだけ待っていてくれ。すぐに戻るから」

 瞬間移動したジュリアとモナを追いかけたギャレットとケネスはジュリアの血の香りで居場所を突き止めることに時間はさほどかからなかった。
 ジュリアとモナは楽しそうに話しながら商品を眺めている。

「お嬢さん達、俺達を置いて行かないでよ」
「ごめん」
「二人はもう決めたの?」
「うん、このサンドイッチとそれからスープも買おうか?」
「いいね、コーンスープにするかな?」
「久しぶりだな。今日はちょっと寒いから、ちょうどいいね」

 店で六人分のサンドイッチとスープを買って、屋敷へ戻ってみんなで食べた。賑やかな食事で笑顔が絶えなかった。
 食事が終わって、三十分後にお風呂に入り、ジュリアは寝室で髪を乾かしていた。
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