小さな主人と二人の従者
 袋を渡されて、想像以上に重かった。

「本当はバスミルクも買いたかったけれど、買い過ぎはいけないから。あ!ジュリアの袋の中も見せて」
「いいよ。はい」

 ジュリアが買ったアロマキャンドルはゼリーキャンドルやラベンダーの香りがするもの。

「どれも可愛らしいわね」

 次にミラベルが袋から出したのはアロマ石鹸だった。

「これはオリーブを使用しているのね」

 無添加の石鹸で肌を泡立ちが良く、肌をスベスベにする効果がある。
 ミラベルの袋の中を見ると、ハーブティー、アロマボディパウダーやアロマシャワー、ローズヒップジャム、アロマバスが入っている。

「ローズヒップジャム?」

 初めて聞くジャムだった。

「このジャムはいろいろな楽しみ方があるの。ヨーグルトとジャムを組み合わせると、とても良いらしいの。店員の方から聞いた話よ」
「私も買えば良かった」

 他の商品に魅了されていた。次からもっと視野を広げて店内を見ることに決めた。

「たっぷりと入っているから、一緒に使いましょう?一人より複数だったら美味しさもさらに感じることができるわ」
「本当!?やった!」
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