小さな主人と二人の従者
「だったらお前はここにいろ。俺がジュリア様と行く」
「ありがとう。ケネス」
「待って!俺も行くから!」
「どの武器を持って行くんだ?」
「剣だよ。食事を追えて準備ができたら行こうね」

 ギャレットの食べるスピードが急に遅くなって、行くことに抵抗を感じている。

「食べるスピードが変わった・・・・・・」
「ギャレット、ちゃんと食べろよ」

 このままでは時間がもったいないので、ジュリアはオムレツをギャレットに食べさせようとした。

「あーんして?」

 ギャレットとケネスは固まった。

「こういうことされるの嫌だった?」

 手を引っ込めようとする手をギャレットが掴んだ。

「あーん」

 オムレツをスプーンでギャレットの口の中へ運ぶ。

「さっきよりオムレツが美味しくなったよ。ジュリア嬢のおかげだね」
「そうかな?」

 ギャレットは口を開けて、スタンバイしている。

「ジュリア嬢、あーん」
「いつまでやらせる気だ!」
「そんなことを言って、ケネスだってやってほしいんでしょ?」
「そうなの?だったら、今度するからね」
「あ、はい・・・・・・」
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