桜涙



  「あ、ごめん…ありがとう。」

 
  「今度からは気をつけろよな。そういえばあそこ行こうぜ!!」


  「うん!!」


  そう言うと翔汰は私の手を握り締めて駅のホームを走り出した。


  人混みの中翔汰は私の手を離さないようにぎゅっと握っていた。


  翔汰と修学旅行に行く前から決めていた沖田総司の墓…


  私は小さい頃にお母さんがお話ししてくれていた新選組のお話が凄く好きで新選組の大ファンなのです。


  世間で一般的に言うと歴女という奴です。

 
  友達とかみんなは新選組の事を知らなくて話すことができなかった。


  だけど翔汰だけは新選組の事を知らなくても話を聞いてくれた…


  たまには翔汰が新選組の話をしてくれた。
  

  これからも今まで通りにずっとこうしていたい…。


  
 
  
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