桜涙
「…ご、めご…」
目を開けると翔汰が私の顔を覗き込んでいた。
「何?…ここどこ??」
「どこって…沖田総司の墓だぞ。」
私はそう言われ周りを見てみると高いビルの中に対象的にしんみりと古ぼけている墓地があった。
そして私はようやく頭の回路が回りはじめた。
あぁ、ここが新選組一番隊隊長沖田総司の墓なんだ…
「翔汰早く行こう!」
私は勢いよく翔汰の腕から飛び降りた
「はい、はい。」
今度は私が翔汰の手を引っ張っていった。
そして、入り口と思われる所には専称寺と書いてある石があった。
少し古ぼけていて時代を感じた…。
「めご…これ見ろよ…」
翔汰が少し低めな声で入り口の門を指していた。
その門には一枚の紙が貼ってあった…